2016年11月29日のNHKあさイチスゴ技Qは、「いい肉の日」にちなんで、究極テク肉!いい肉に大変身スペシャル。
ステーキがジューシーになる焼き方、絶対に失敗しない!絶品ローストビーフの作り方、ふだん使う薄切り肉をおいしくするスゴ技、美容に効果的な「肉」の食べ方などが紹介されていました。
ステーキがジューシーになる焼き方
ステーキは上手に焼けばお手ごろ価格のお肉でもおいしく食べることができるとのこと。
スジ切りには裁縫バサミを使う
肉を柔らかくするためにはスジをちゃんと切るのが重要。
肉と脂身の境目にスジがあるので、そこを狙ってハサミを入れる。
そのときに活躍するのが裁縫用の小さなハサミ!
裁縫用のハサミだと小回りがきくので、ピンポイントでスジを狙えるためオススメなんだそう。
5mm深さほど切れば十分です。
筋切りの後、表と裏に塩コショウを振れば下ごしらえは完了!
澄ましバターで香ばしく焼く
香ばしく肉を焼くためにバターを使うのがオススメ!
しかし、ただ使うだけでは焦げてしまうので・・・
電子レンジで1分加熱してバターを溶かし「澄ましバター」を作ります。
溶けると焦げやすい乳しょうと油の部分が分離するので、上澄みを使えば焦げずにステーキを焼くことができます。
澄ましバターは、冷蔵庫で1週間保存可能なので、たくさん作っておくのがオススメ。
乳しょうは、クチームシチューやカルボナーラに入れるとクリーミーさが増すので捨てずにとっておきましょう。
ステーキをおいしく焼く技
ステーキをおいしく焼く技は、片面だけしっかり焼くのがポイント。
さらに、肉は常温に戻さず、直前まで冷蔵庫に入れておきます。
スーパーで買える1.5cmほどの厚みのお肉だと、香ばしい焼き目を両面につけてしまうと火が入りすぎてしまい固くなってしまいます。
それなら焼き目をつけるのは片面だけにしてジューシーに焼いてしまおうというもの。
1、澄ましバターを入れたフライパンを中火でしっかり温めたら肉を入れます。
そのまま1分以上は動かしたらダメ!
2、その後、焼き色を確認してきれいな焼き目がついたらひっくり返して、火を止めます。
あとは余熱で調理します。
2分ほど置いておき、バターのパチパチする音が止まったら完成です。
絶対に失敗しない!絶品ローストビーフの作り方
有名料理店「キハチ」シェフの鈴木眞雄さんのお店では、肉にとって最高の温度で加熱するために、オーブンを使わずに、58度に加熱したお湯でゆでてローストビーフを作っているとのこと。
●材料(4人前)
・牛かたまり肉(ロース、ももなど)・・・500g
・塩、こしょう・・・各適宜
・牛脂・・・1コ
・サラダ油・・・大さじ2
・水・・・大さじ4
【A】
・しょうゆ・・・大さじ2分の1
・コンソメ顆粒・・・小さじ1
・バター・・・小さじ1と2分の1
●作り方
1、肉にしっかりと塩こしょうを振りすぎじゃかないか?というくらいたっぷり振ったあと、30分置いて肉を常温にもどす。
そのあとフォークを刺して味をなじみやすくする。
2、フライパンにサラダ油を熱し、(1)を入れて表面に焼き色をつける。
3、焼き色がついたら肉を取り出し、キッチンペーパーで軽く油を拭き取る。
4、薄くスライスした牛脂を(3)の肉に塗り、ラップで包みジッパーつきの保存袋に入れ、しっかり空気を抜く。
牛脂の風味でおいしさアップ!
保存袋は熱湯に入れても大丈夫なものを使うこと。
5、大きな鍋に水をたくさん入れて58℃まで温めたら火を止めて(4)を入れて、鍋にラップをかけて蓋をし、1時間温める。
袋が鍋底にふれていると溶けて破けるので、お皿をしいて袋が鍋底に直接触れないようにしてください。
そして、肉が浮かないように落としぶたなどで押さえてください。
10分から15分ごとに温度を確認し、55℃以下にならないように少し加熱してください。
6、焼き色をつけるときに使ったフライパンの油を軽くそっと押さえ、そこに水と(5)で出てきた肉汁を加える。
中火で加熱しながら、へらなどでフライパンについた焦げをとってください。
7、そこに【A】を加えて、煮立たせないように加熱する。
バターが溶けたら茶こしでこしながら別の器に移します。
8、(5)を薄くスライスし(7)をかければローストビーフの出来上がり!
ふだん使う薄切り肉をおいしくするスゴ技
ローストビーフの作り方を紹介してくれた鈴木さんは、自宅で薄切りの肉を食べるときに、ひと手間加えることでおいしさをワンランクアップさせているとのこと。
そのひと手間と言うのが、昆布の顆粒だしを加えること。
お手ごろ価格のお肉に昆布のグルタミン酸を加えることで、うまみを補うことができるそう。
さらにグルタミン酸はお肉のイノシン酸と相性がよく、うまみが何倍にも高まります。
薄切り肉に昆布の顆粒だしをなじませて、野菜と蒸すだけでグンと美味しさがアップします。
美容に効果的な「肉」の食べ方
管理栄養士の伊達知美さんによると、女性こそしっかりお肉、それもたんぱく質が豊富な赤身のお肉を食べるべきとのこと。
実は、たんぱく質は体に吸収されると、内臓などの生命維持に大切な部分から使われるので、足りなくなると肌が弱くなったり、肌が乾燥したり、髪の毛が傷んだりと女性が気になる美容に影響が出やすいのです。
そのためにはたんぱく質が豊富な赤身肉をしっかり食べることが重要!
赤身肉には体に吸収されやすい鉄分「ヘム鉄」が豊富なので貧血予防にもなります。
さらに「L-カルニチン」という脂肪燃焼をサポートしてくれる成分も豊富に含まれています。
食べる量は、1週間で自分の手3枚分(厚さも含め)が目安です。
赤身肉×パプリカの組み合わせが良い!
赤身肉をただ食べるだけでなく、美しい肌や髪のためにパプリカと一緒に食べることがオススメ。
それは、パプリカにはビタミンCが豊富に含まれているから。
肌や髪に必要なコラーゲンはたんぱく質とビタミンCがないと作ることができません。
赤身肉とパプリカを食べることで、体の中でコラーゲンが作られる環境を整えられます。
美容のためには、お肉とパプリカを一緒に食べるようにしましょう。
牛肉とパプリカのパエリア
パプリカのビタミンCは熱に強く、くるみのオメガ3脂肪酸がお肌をサポートしてくれる、伊達さんオススメの料理。
●材料(作りやすい分量)
・牛切り落とし肉・・・100g
・米・・・2合
・クルミ・・・10コ
・まいたけ・・・100g
・赤パプリカ・・・1/2
・黄パプリカ・・・1/2
・ニンニク・・・1片
・オリーブ油・・・大さじ1
・パセリ・・・適量
【A】
・水・・・300ml
・酒大さじ・・・1と1/2
・ブランデー・・・大さじ1/2
・しょうゆ・・・大さじ1
・塩・・・小さじ1
・トマトジュース・・・大さじ2
●作り方
1、フライパンにオリーブ油とスライスしたニンニクを火にかけて、香りが出たら米を入れて炒める。
2、(1)に【A】を入れ、上に牛肉、クルミ、食べやすい大きさに切ったまいたけと赤・黄のパプリカをのせてふたをして強火にかける。
3、沸騰してきたら弱火にして15分炊き、火を止めて5分間蒸らす。その後みじん切りにしたパセリを散らしたら出来上がり!