お正月を迎えるにあたって、おせち料理、お年賀やお年玉など準備しなくちゃいけないことが山のようにありますが、まずしなくちゃいけないのが「お飾り」。
お正月の門松、しめ縄などのお飾り、鏡もちなどはいつから飾り始めるのが良いか知っていますか?
縁起物なので、どうせ飾るなら縁起が悪い日よりかは縁起が良い日に飾りたいですよね。
今日は、お正月に向けて準備するもの、お飾りなどを飾り始める縁起が良い日や正しい飾り方ご紹介します。
お正月の準備
お飾りをする
お飾りは、年神様をお迎えする儀式のひとつです。
本来は、12月13日の「正月始め」の日に飾り始め、松の内(1月1日~7日)が終わる頃にはずします。
最近では年末に飾ることが多くなりましたが、31日では年神様をお迎えするのに誠意が足りない、葬儀を連想させるということから、「一夜飾り」と呼ばれて避けられることが多くなりました。
また、29日は「二重苦」に通じるとして、末広がりの28日までに飾るのが良いとされます。
お飾りの片付け
はずしたお正月飾りは、15日の小正月に神社などで行われる「どんど焼き」などで焼きます。
この火で焼いたお餅を食べるとその年を無病息災で過ごせるとも言われています。
自宅で処分する場合は、お飾りに塩を振り、紙で包んでゴミに出します。
おせち料理を準備する
おせち料理は、お正月にお迎えする年神様へのお供え物です。
大晦日に神棚に備え、年が明けると家族全員でお下がりをいただくのがしきたりとされてきました。
最近では、スーパーやネット通販でおせち料理を用意する家庭も多く、重箱ではなくひとつのお皿に盛る「ワンプレートおせち」も人気です。
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お年賀・お年玉を用意する
お年賀は「年始回り」の際に持参する手土産で、のし紙をつけて蝶結びの水引、表書きは「お年賀」または「賀正」とします。
お年玉は、もともとは年神様の魂を分けていただくという意味で、家長が家族に年神様にお供えしたお餅を分け与えたのが始まりです。
お年玉の「玉」は、「魂」のことで、お金を渡すようになったのは江戸時代に入ってからのことです。
新札をポチ袋に入れて渡すのがマナーです。
●「ヒルナンデス」や「秘密のケンミンSHOW」でも紹介された栗きんとん。
お正月の栗きんとんとしてお歳暮、お年賀としても最適!
お正月の飾り
門松
門や玄関に飾る門松は、年神様が家に降りてくるときの目印であり、年神様が宿る依り代とされています。
「松」と「待つ」をかけて「神を待つ木」とされていた松に、松とともに不老長寿の縁起物とされる竹が加わり、鎌倉時代に現在の形となりました。
3本の竹を松で囲んで荒縄で結んだものが一般的で、門の左側(向かって右)に雄松、右に雌松を飾って一対一とするのが基本です。
しめ飾り・しめ縄
しめ飾りは、年神様を迎えるために神棚や戸口に張るしめ縄とともに古い年のけがれを清め、神をまつる神聖な場所であることを示します。
しめ縄は、神様の居場所を区切る結界で、古い年の災いを締め出し、新しい災いが家の中に入らないようにします。
玄関の軒下に飾る、だいだいなどさまざまな縁起物をあしらった豪華なものは「玉飾り」と呼ばれます。
わらで輪に編んだ「輪飾り」は、台所口やトイレなど、おもに水回りに飾ります。
神棚に飾るものを「大根じめ」といい、太い方を向かって右側にして張ります。
鏡もち
お正月にお迎えしている年神様へのお供え物です。
飾り方は地方や家庭によって異なりますが、三方に白い紙と裏白(うらじろ)を敷き、大小2つの丸く平たい餅をのせ、その上に昆布やだいだいなど縁起物をのせるのが一般的。
2つの丸餅は「月」と「太陽」を表しており、「福が重なる」「円満に年を重ねる」という意味もあります。
12月28日の末広がりの日に飾ると縁起が良いとされています。
床飾り
床の間の飾りのことで、お正月には七福神や鶴亀、松竹梅などのおめでたい図柄の掛け軸をかけ、鏡もち、祝い花、屠蘇器、干支の置き物、香炉などを飾ります。
掛け軸に植物が描かれている場合は、祝い花と重ならないようにします。