2017年4月11日のNHKあさイチスゴ技Qは、オーブントースター徹底活用術!
絶品ローストビーフの作り方、みきママの5品まとめて作るレシピ、簡単パン作り、新食感バタートーストの作り方などが紹介されていました。
極上!ローストビーフ作り
ローストビーフは、中心温度が56~58℃くらいがベスト!
オーブントースターは庫内が狭く、短時間で高温になるので焼き目が付きやすく、ヒーターが消えても扉を開けなければ高温を維持できるので余熱で調理することができます。
この2つの特徴を最大限に生かした簡単レシピ。
肉とアルミホイルに挟まれたマッシュルームは、温度が緩やかに上昇することでうまみがアップします。
●材料(2人分)
・牛もも肉・・・250g(高さ約4cm、幅約12cmにできるだけ切りそろえる)
・マッシュルーム・・・2~4個
・塩・・・適量
・こしょう・・・適量
・オリーブ油・・・適量
●作り方
1、牛肉に塩こしょうをしっかりまぶし、30分間、室温に出して常温に戻す。
2、マッシュルームは3~5mm程度にスライスする。
3、熱を和らげるためにアルミホイルを2重にして、マッシュルームを敷き詰め、上に肉をのせる。
オリーブ油を全体にかける。
4、アルミホイルとマッシュルームで肉を覆うように包み、トレーにのせて、オーブントースターに入れる。
5、5分間加熱する。
その後、扉を開けずに20分間置いて、余熱を加える。
一気に過熱すると肉のまわりが焼き固まりすぎて、ストレスがかかった状態になり肉がパサパサになりやすい。
6、肉を取り出してまな板の上でアルミホイルを開く。
肉に張り付いているマッシュルームをはがして、アルミホイルの下に落とす。
7、再び3分間加熱する。
肉の表面がしっかり焼けるまで加熱する。
8、その後、扉を開けずに15分間放置する。
撮影で使用したオーブントースターは【800ワット・高さ8cm(網とヒーターの距離)】です。
これよりワット数が高い場合や、網とヒーターの距離が短い場合は、火が強く入りすぎる可能性があるため、マッシュルームを2~3重に厚く重ねてください。
また、ガラス面が広い場合、少し奥に置いたほうが肉の表面温度を上げることができ、殺菌に必要な75℃にできる場合もあります。
赤い肉汁が出るのは、内部が65℃以上に上がり、肉が収縮しているため。
内部に火が入りすぎていることを示します。
その場合は、マッシュルームで覆う厚さを調整してみてください。
時短!一気に5品作れるお弁当
教えてくれたのは、料理研究家のみきママ。
下ごしらえをすれば、加熱は、ほぼオーブントースターにお任せ!
5品をおいしく焼き上げるには置く位置が重要です。
最初にピラフだけ5分間加熱し、その後他の4品も加熱を開始します。
シーフードピラフ
ほかのメニューと一緒に作る場合、トレーの左半分に配置します。
●材料
・冷凍シーフードミックス・・・60g
・米・・・1/2合(※洗って40度のお湯に30分間浸水させておく)
・赤パプリカ・・・1/8コ(20g)
・顆粒コンソメスープのもと・・・大さじ1/2
・熱湯・・・90ml
・バター・・・5g
・パセリ(みじん切り)・・・少々
●作り方
1、シーフードミックスはお湯をかけて解凍する。パプリカを1cmの角切りにする。
2、アルミホイルを25cm×50cmほどに大きく切り、半分に折って、器の形にする。
3、アルミホイルに水けをきった米をのせ、平らになるように薄く広げる。
4、顆粒コンソメスープのもと、赤パプリカ、水けをきったシーフードミックスをのせて、熱湯がもれないようにアルミホイルのまわりを立ち上げて、熱湯をかける。
5、真ん中にバターをのせて、米を包み込むようにアルミホイルを半分に折りたたみ、蒸気と水がもれないようにまわりを2~3つ折りにして閉じる。
アルミホイルから蒸気がもれないように密閉させるように包んでください。
包むときに米の厚みが厚いと中まで火が通るのに時間がかかります。
厚みを薄くするほうが上下からの熱で早く均一に火が入ります。
6、1000ワットのオーブントースターで30分間加熱する。
7、ハサミでアルミホイルの上面を切り、水分がなくなり、炊き上がっていたら、しゃもじで全体を混ぜてお弁当箱に入れ、冷めたらパセリをふる。
ハサミでアルミホイルの上部を切って開き、水分がなければ炊き上がりの目安。
中の調味料や具をしっかりと混ぜて、お弁当箱に盛ってください。
水けが残っている場合は、アルミホイルを上からかぶせて、5~10分間ほど水分を飛ばすように加熱してください。
フライドチキン
衣の代わりにコーンフレークを使います。
ほかのメニューと一緒に作る場合、トレイの右奥に置きます。
●材料(1人分)
・鶏もも肉・・・1/5枚(60g)
【A】
・顆粒コンソメスープのもと・・・小さじ1/4
・ブラックペッパー・・・ふたつまみ
・マヨネーズ・・・小さじ1
・コーンフレーク(無糖タイプ)・・・6g
●作り方
1、鶏もも肉は厚さ7~8mmの観音開きにして、食べやすい大きさに切る。
12cm×10cmに切ったアルミホイルをくしゃくしゃに丸めて広げ、その上に鶏肉をのせて、【A】をもみ込み下味をつけて、皮目を上にして広げる。
アルミホイルをくしゃくしゃにして凹凸を作ることで、鶏肉とアルミホイルの接着面が少なくなり、溝に余分な油が落ちるので、鶏肉がアルミホイルにくっつきにくくなります。
3、コーンフレークを指で2~3mmになるまで押して砕く。
4、マヨネーズを鶏肉の表面にスプーンで塗って、砕いたコーンフレークをのせて指で押して接着させる。
油の代わりにマヨネーズを使用。
5、1000ワットのオーブントースターで、25分間ほど加熱する。
フライドポテト
青のりをまぶすことにより、のり塩味のポテトチップス風味になります。
ほかのメニューと一緒に作る場合、トレイの右中央に置きます。
●材料(1人分)
・じゃがいも・・・1/2個(50g)
【A】
・サラダ油・・・小さじ1
・青のり・・・小さじ1/2
・鶏がらスープのもと・・・ふたつまみ
●作り方
1、12cm×10cmに切ったアルミホイルをくしゃくしゃに丸めて広げ、じゃがいもを隣どうしくっつかないようにのせて、サラダ油をまわしかける。
2、1000ワットのオーブントースターで、竹串がすっと通るまで25分間ほど加熱する。
じゃがいもは火がとおりにくいのでヒーターの真下部分で焼く。
3、キッチンペーパーで油をふき取り、【A】をふりかけて全体にまぶす。
グラタン
加熱途中で一度かき混ぜるので、トレイの手前側に置きます。
●材料(1人分)
・ウインナー(3等分の輪切りにする)・・・1/2本(10g)
・ほうれんそう(よく洗い、2cm幅に手でちぎる)・・・1本(5g)
・マカロニ(3分ゆでのもの)・・・5g
・薄力粉・・・小さじ1
・牛乳・・・大さじ2
・顆粒コンソメスープのもと・・・小さじ1/4
・ピザ用チーズ・・・5g
●作り方
1、使用するアルミカップは、汁が漏れないように3重に重ねる。
2、牛乳、マカロニ、ウインナー、ほうれんそう、顆粒コンソメスープのもとの順に入れる。
薄力粉は最後に載せる。
3、取り出しやすいようにオーブントースターの手前、真ん中部分にのせる。
1000ワットで7分間ほど焼き、牛乳が温まったら、扉をあけて、スプーンで全体をかき混ぜる。
4、ピザ用チーズをのせて、彩りがよくなるように、ほうれんそうを上に引き出す。
再びオーブントースターで10分間ほど、焼き色がつくまで加熱する。
ピクルス
ほかのメニューと一緒に作る場合、トレイの右前に置きます。
●材料(1人分)
・きゅうり・・・1/7本(15g)
・にんじん・・・1/12本(15g)
・塩・・・ひとつまみ
【A】
・酢・・・小さじ1
・砂糖・・・小さじ1/2
・顆粒コンソメ・・・ひとつまみ
・こしょう・・・少々
・かつお節・・・1グラム
●作り方
1、きゅうりは6等分のくし切りにし、にんじんは1cm角の棒状に切る。
2、25cm×20cmに切ったアルミホイルに野菜を載せて塩をもみ込み、蒸気がもれないように半分に折りたたんで包む。
3、1000ワットのオーブントースターで7分間ほど加熱する。
4、アルミホイルを開いて、キッチンペーパーで水けをふき取る。
5、アルミホイルの中にピクルス液【A】を入れ、野菜を浸す。
弁当箱につめるときに、かつおぶしを下に敷くと、余分な水分を吸うので、汁漏れ防止になります。
本格的!パン作り
生地はポリ袋に粉を入れて混ぜてそのまま発酵させるだけ、焼くのはオーブントースターという、これまでのパン作りの常識を覆す新しいパン作りです。
それでいて、外はパリパリ、中はふわふわもっちりの本格的なパンに仕上がります。
手作りパン
オーブントースターで焼く 簡単、でも本格的なパンです。
材料にくるみ(30g)やごま(10g)を加え、粉と一緒にポリ袋に入れて仕込むと、くるみパンやごまパンが焼けます。
●材料(6個分)
・強力粉・・・200g
・砂糖・・・大さじ1/2
・塩・・・小さじ1/2
・水(常温)・・・120g
・インスタントドライイースト・・・小さじ1/4
・白ごま油(オリーブ油・サラダ油・溶かしバターなども可)・・・大さじ1
●作り方
1、ポリ袋に強力粉と砂糖と塩を入れ、空気を含ませて口を閉じ、ポリ袋を振って、よく混ぜ合わせる。
2、常温の水にインスタントドライイーストを振り入れ、1~2分間放置し、イーストが溶けてきたらスプーンなどで混ぜる。
3、(1)に(2)を入れ、油も同時に入れる。
4、ポリ袋に空気をたっぷり含ませて口を閉じ、勢いよく2~3分間振る。
ひとかたまりになったら生地の出来上がり。
5、ポリ袋の空気を抜いて、袋の上を縛る。
2.5倍程度のかさになるまで置いて発酵させる。
透明の容器に入れて印をつけておくと、発酵の目安になる。
発酵にかかる時間は、温度によって異なります。
室温15℃で約7~8時間、室温20℃で約5~6時間、室温25℃で約3〜4時間、冷蔵庫の野菜室で約10~12時間が目安。
6、生地を潰さないように、ポリ袋をはさみで切り開く。
7、生地がべたつかないように、指やスケッパー(生地をカットするもの)に油をつけ、生地から空気が抜けないように、なるべく生地に触れないよう丁寧に6分割する。
スケッパーがない場合は、プラスチックのまな板を小さく切ったもの、包丁の背などで代用できる。
分割した後に、生地を丸めて成形して2次発酵させると形のきれいなパンになります。その場合は、アルミホイルにのせ、大きい透明容器を逆さまにして被せて、密封した状態で1時間ほど、もしくは冷蔵庫で6時間ほど置く。
8、油を薄く塗ったアルミホイルの上に生地をのせ、生地に霧吹きで水をかける。
パン生地の上にも油を薄く塗ったアルミホイルをのせ、そのアルミホイルの上からも霧吹きで水をかける。
9、オーブントースターに入れ、15分間加熱する。
生地の底にうっすら焼き色がついたら、上にのせたアルミホイルを取る。
全体的にこんがり焼き色がついたら出来上がり。
新食感バタートースト
今まで味気ないと思っていたバタートーストが、ほんの一工夫で新食感のカリッふわっじゅわ~に大変身!
●材料(1人分)
・6枚切り食パン・・・1枚
・バター・・・適量
●作り方
1、網にアルミホイルを敷いて、食パンを2~3分間加熱する。
食パンの下側が奥になるようにオーブントースターに入れる。
2、加熱中に、塗りたい分量のバターをカットしておく。
3、パンの表面がしっかり焼けたら、取り出し、アルミホイルに接していた面(焼けていない方)にバターを塗る。
バターを塗るときは、箸でバターをつまんで、パンが熱々のうちに溶かしながら塗るのがオススメ。
食べるときは、バターを塗った面を下にして食べると、塩気を感じやすいので、少量のバターでもおいしく食べられます。
オーブントースターお掃除術
材料はみかんとお湯だけ。
煮出して作ったみかん汁を、汚れの上にキッチンペーパーを当てた上から吹きかけ、10分間ほど放置したのち、スポンジでこすって落とします。
この方法で落ちない頑固な汚れは、スポンジの代わりにアルミホイルをくしゃくしゃに丸めたもので力を入れず軽くこするのがオススメ。
アルミホイルを使用する場合は、力を入れないでください。
また金属製NGの製品もあるので、まず説明書をご確認ください。
みかん汁
●材料
・みかんの皮・・・3〜4個分
・湯(60℃が目安)・・・600ml
●作り方
1、湯にみかんの皮をちぎって入れる。
2、鍋にふたをして、弱火でぐつぐつ15分間ほど加熱する。
3、冷めたら、こして、霧吹きなどの容器に入れて完成。
みかんの皮に含まれる「リモネン」という成分が油に効く。