食の知恵袋

種類によって異なるナッツの栄養と効果。1日に食べる量に注意!

ナッツは種類によって栄養やその効果が異なります。
よく知られているナッツの効果と言えば「便秘解消」。
食物繊維が豊富に含まれているものが多いので、食べれば食べるほど便秘に効果がありますが、ナッツ類の50~60%は油分なので1日に食べる量に気を付ける必要があります。
ナッツの選び方、栄養や効果、日本ではまだあまり知られていない世界のスーパナッツなどをご紹介します。

(情報元:NHK「あさイチ」2019年8月20日放映)

ナッツの選び方

日焼け対策にオススメのナッツ

アーモンド、赤クルミ、ピスタチオ。

アーモンドはビタミンEが豊富なので、抗酸化作用や紫外線のケアに役立ちます。
赤クルミは肌の炎症に効果があるオメガ3脂肪酸が豊富です。
ピスタチオは肌の新陳代謝を促す食物繊維が豊富です。

夏バテ対策にオススメのナッツ

アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、ピーカンナッツ。

アーモンド・・・たんぱく質、ミネラル、ビタミン類など
カシューナッツ・・・鉄分、亜鉛など
ピスタチオ・・・カリウム、食物繊維など
ピーカンナッツ・・・マグネシウムなど

不足している栄養素をナッツで補うことができます。
さらに、昆布をプラスすることで効果がアップ!
夏場はたくさん汗をかいてミネラル・ナトリウムを失いがちなので、素焼きナッツだけでは補えない塩分を昆布で補うことができます。
さらに、昆布に含まれているうま味成分「グルタミン酸」が弱ってしまいがちな腸の粘膜のケアに役立ちます。

ナッツの栄養と効果

ナッツには人間に必要な5大栄養素である炭水化物、脂肪、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが含まれています。
そして、それぞれのナッツにはさらに特徴的な効果があります。

アーモンド・・・抗酸化作用のあるビタミンE、ナッツの中では一番含有量が多い食物繊維が含まれており、若々しさを保つのに効果が期待できます。

カシューナッツ・・・筋肉に良いたんぱく質、骨の形成に良いビタミンKが含まれています。

ピスタチオ・・・高血圧予防やむくみ解消に効果的なカリウム、抗酸化作用のあるフラボノイドが含まれています。

マカダミアナッツ・・・石鹸やローションなどに含まれているパルミトレイン酸が含まれており、いわゆる「天然のオイル」効果で体の内外から美容効果が期待できます。

クルミ・・・安眠に良いメラトニンが増えたり、血液や血管に良いオメガ3脂肪酸が含まれているので血液サラサラ効果があります。

ナッツは人によってアレルギー反応があるので、食べた時に違和感があった場合は病院で検査してもらいましょう。
また、ナッツ類の50~60%は油分なので、1日に25g(片手いっぱい)ほど摂取するのがオススメです。

世界のスーパーナッツ

ナッツの中には、まだまだ日本では知られていないものの、少しの量でもたくさんの栄養が取れる「スーパーナッツ」があります。

サチャインチナッツ(ペルー)・・・オメガ3脂肪酸という体内では合成できない良質な油が含まれています。
植物性プロテインが豊富なので、時間がない時の食事代わりにもオススメです。

ブラジルナッツ(ブラジル)・・・一粒の大きさがかなり大きく、バターのような濃厚な味わい。
美肌効果のあるパルミトレイン酸が豊富に含まれています。

ピリナッツ(フィリピン)・・・やわらかくクリーミーでとろけるような食感。マグネシウム、リン、カリウム、カルシウム、鉄などミネラル類が豊富に含まれています。

ピーカンナッツ(アメリカ)・・・オメガ3脂肪酸が豊富。クルミの仲間で、渋みが少なく甘味やコクがある。

タイガーナッツ(スペイン)・・・オメガ3脂肪酸と食物繊維(アーモンドの3倍以上)が豊富に含まれています。カロリーは他のナッツより低め。

同日に放送されたレシピはこちら

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