2017年2月20日のNHKあさイチは、ヘルシー寒天。
トマト寒天、寒天ニラギョーザ、ココア寒天、寒天とゼリーのコラボ、そばのお通し寒天、エビとしめじのクリームコロッケ、野菜のテリーヌ、合わせ酢かんの作り方が紹介されていました。
食物繊維がたっぷりで、ダイエットはもちろん、血糖値の吸収をゆるやかにしたり、コレステロール値が低下したりといった効果が期待出来るヘルシー食材!
注目されているのが、寒天の食物繊維の保水力。
水を含んだ状態で緩く固まり、これがお腹の中をゆっくり進むので、糖の吸収を緩やかにしたり、コレステロール値を低下させてくれるのです。
道端アンジェリカさんの「トマト寒天」
道端アンジェリカさんは、「トマト寒天」で、高校時代10kgのダイエットに成功したとのこと。
トマトに含まれるリコピンの抗酸化作用もあるので、寒天ともよい組み合わせ♪
トマト寒天を野菜ファーストならぬ「寒天ファースト」として食前に食べるのがオススメ。
中でも、いちばん摂取カロリーが多くなりがちな夕食前がオススメです。
●材料(1人分)
・トマトジュース・・・200ml
・水・・・50ml
・粉寒天・・・2g
・塩・・・少々
トマトジュースに塩が含まれている場合は、塩は入れません。
●作り方
1、鍋に水・トマトジュース・塩・粉寒天を入れ沸騰させる。
2、沸騰したら火を弱め、粉寒天が溶けるまで2分~3分煮立てる。
3、粗熱が取れたら器に入れ、冷蔵庫で冷やせば出来上がり!
冷蔵庫に入れて2~3日保存可能。
[oseti-afi]
産地長野の寒天料理
寒天にはいくつか種類がありますが、代表的なものの一つが「角寒天」。
角寒天は、テングサとオゴノリを煮溶かして固めて、干していきます。
干す前のものはところてんで、今の時期は地元で作りたての「生寒天」が食べられます。
その生寒天を、屋外で凍らせて溶かして、というプロセスを2週間繰り返し、水分をしっかり抜いて作ったのが角寒天です。
そのまま食べる
洗って30分水に浸して戻し水けを絞った角寒天をそのままみそ汁やサラダに入れて食べます。
味のない寒天が、あわせる料理の味をしっかり吸ってくれるので何にでも合うとのこと。
スクランブルエッグ
スクランブルエッグに寒天を入れると、寒天のふわふわ感がスクランブルエッグをよりふわふわにしてくれるので少しばかり高級感のある仕上がりになります。
分量の目安は卵3個に対して、水に戻した角寒天半分。
うまみと水分を閉じ込める
野菜炒めの仕上げに寒天を投入すると、タレや野菜などの水分を吸ってくれるので、時間がたってもベチャッとしない上、うまみを閉じ込めてくれているので、いつまでもおいしいまま。
分量の目安は、野菜炒め1人前に対し角寒天半分。
ギョーザの中に入れても肉汁や野菜の水分を吸ってくれるので、ふっくらジューシーに仕上がります。
寒天ニラギョーザ
角寒天を使うと、肉汁や野菜の水分を吸って、ふっくら&ジューシーなギョーザに!
●材料(2人分)
・豚ひき肉・・・100g
・ニラ・・・1/2束
・角寒天・・・1/2
・ギョーザの皮・・・12枚
【A】
・塩・・・少々
・しょう油・・・小さじ1/2
・しょうがみじん切り・・・1/2かけ
●作り方
1、角寒天は水洗いし、たっぷりの水で戻し細かく刻み水けを切って絞っておく。
ニラは1cmくらいに切る。
2、ボウルに豚ひき肉と【A】、角寒天・ニラを入れて混ぜ合わせ12等分に分ける。
3、ギョーザの皮に(2)をのせて包む。
4、フライパンを熱して油を入れ、ギョーザを並べる。
ギョーザに焦げ目がついたらお湯を入れてふたをして蒸し焼きにする。最後にふたを取って水けを飛ばして焼き上げれば出来上がり!
何でも固める秋田の寒天
秋田県の南部は、伝統的になんでも寒天で固める文化があるとのこと。
雪深い地域なので、昔から寒天料理が保存食として重宝されていました。
数多くの寒天をかわいく固める技を持ち、料理教室も開いている照井律さんのレシピが紹介されていました。
ココア寒天
寒天とココアと食パンを使うとヘルシーなケーキが簡単にできます。
●材料(1ホール/26cm分)
・角寒天・・・3本(粉寒天12g)
・水・・・1リットル
・食パン(みみなし)・・・5~6枚(1袋)
・ミルクココア(粉末)・・・250g
・加糖れん乳・・・50g
●作り方
1、食パンを手で無造作にちぎっておく。
角寒天は、よく洗い30分以上水に浸し、固く絞って小さくちぎっておく。
2、鍋に水1リットルを入れ、その中に寒天を入れよくかき混ぜる。
3、(2)を火にかけ焦げ付かないようにかき混ぜ、寒天をしっかり煮溶かす。
4、(3)にココアをかき混ぜながら入れ、さらにれん乳を入れてかき混ぜる。
5、そこに食パンをざっくり混ぜ、平底鍋や、丸形のケーキ型に流し入れる。
6、あら熱をとり、固まったら出来上がり!
印刷用ページ
彩り~寒天とゼリーのコラボ~
寒天とゼリー2つの食感が楽しめる不思議なスイーツ。
●材料(20個分)
・角寒天・・・1本(粉寒天4g)
・水・・・400ml
・砂糖・・・70g
・ミニゼリー・・・20個
・塩・・・少々
●作り方
1、角寒天は、よく洗い30分以上水に浸し、固く絞って小さくちぎっておく。
2、ミニゼリーを皿などに出し、冷蔵庫で冷やしておく。
3、(1)と水を鍋に入れてから火にかけ、沸騰したら中火にしてヘラなどでかき混ぜながら、しっかり煮溶かす。
4、寒天がしっかり溶けたら、砂糖・塩を加え、砂糖が溶けたら型に流し入れる。
5、しばらく置いて60℃まで冷めたら、彩りを考えながらゼリーを並べて、冷ましたら出来上がり!
型に流し入れた直後にゼリーを入れると溶けやすいので注意。
そばのお通し寒天
●材料(12個分)
・角寒天・・・1本(粉寒天4グラム)
・水・・・350ミリリットル
・そば(乾麺)・・・50グラム
・えび(ボイルしたもの)・・・12尾
・三つ葉・・・葉の部分少々
【A】
・めんつゆ・・・大さじ3
・塩・・・少々
・みりん・・・大さじ1
●作り方
1、角寒天は、よく洗い1時間水に浸し、固く絞って小さくちぎっておく。
2、そばは半分に折って、規定の時間ゆでる。
3、(1)と水を鍋に入れてから火にかけ、沸騰したら中火にしてヘラなどでかき混ぜながら、しっかり煮溶かす。
4、寒天がしっかり溶けたら、【A】を入れてかき混ぜ味を見て、ゆでたそばを混ぜ、型に流し込む。
5、切り分けやすいように、エビと三つ葉を上にのせ、固まったら出来上がり!
寒天レシピ
料理研究家の小菅陽子さんがオススメする、寒天を使うことで面倒な料理が簡単にできる技。
エビとしめじのクリームコロッケ
小麦粉を使わず、揚げなくても出来るクリームコロッケ。
1から手作りするのが面倒なクリームコロッケが、寒天を使うと簡単に出来ます。
●材料(6~9個分)
・ケチャップ・・・大さじ1~2
【A】
・粉寒天・・・3g(角寒天6g)
・牛乳・・・250ml
【B】
・えび・・・70g(6~7尾)
・たまねぎ・・・100g
・しめじ・・・40g
・バター・・・大さじ1/2
・白ワイン・・・小さじ2
・塩・・・小さじ1/2
・こしょう・・・少々
【c】
・パン粉・・・40g
・バター・・・大さじ1
●作り方
1、牛乳に粉寒天をまぜる。
2、たまねぎはみじん切りにする。
3、鍋にバターを溶かしてたまねぎをしんなりするまで炒め、しめじを加えさらに炒め、1cmに切ったえびを加え、さっと炒めたら白ワインを入れ火を止める。
4、(1)を入れ、2分煮立たせる。
5、塩コショウで味を調え、バットに流し入れて固める。
6、【C】をフライパンでゆっくり炒めます。
7、(5)をお好みの大きさに切り、ケチャップをつなぎにして【C】のパン粉をまぶす。
200℃のオーブンで5分ほど温める。
電子レンジだと寒天が溶けるのでNG!
パンにのせると、パングラタンに!
春巻きの皮に包んで揚げたら春巻きに!
野菜のテリーヌ
●材料(500ml容器1個分)
・粉寒天・・・2g(角寒天4g)
・水・・・250ml
・ブイヨン・・・1/2個
・白ワイン・・・小さじ1
【A】
・アスパラガス・・・5本
・トマト・・・2個
・ハム・・・2枚
●作り方
1、アスパラガスは塩ゆでにし、型に合わせてカットする。
トマトは薄く切る。
ハムは容器に合わせてカットする。
2、(1)を容器にキレイに並べ入れる。
3、水に粉寒天、ブイヨンを入れ、火にかけかき混ぜながら煮溶かす。
沸騰したら火を弱めてさらに2分煮て、ワインを加え火から下ろす。
4、(2)に(3)を流し入れ、固まったら出来上がり!
液が全体に行き渡るように、間の空気を抜くと崩れにくくなる。
合わせ酢かん
●材料(作りやすい分量)
・粉寒天・・・小さじ1/2(1g)
・薄口しょう油・・・小さじ2(12g)
・塩・・・小さじ1/2(2.5g)
・砂糖・・・大さじ1と1/2
・だし・・・大さじ3(45ml)
・酢・・・大さじ5(75ml)
●作り方
1、耐熱のボールにすべての材料を入れて、よく混ぜてからラップなしで600Wの電子レンジで1分加熱する。
2、1度取りだし、よくかき混ぜてから、さらに1分半加熱すれば出来上がり!
酢の物に合わせる調味料の代わりとして使えます。
冷蔵庫で1週間ほど保存可能。