2016年8月20日の世界一受けたい授業は、年間6万5000円分節約できる食品保存の方法。
教えてくれたのは、東京農業大学の元教授 徳江千代子先生。
いちごを長持ちさせるには?
いちごの保存に大敵なのは「水分」で、水分がつくと一気に傷みやすくなります。
食べる直前まで水で洗わずに冷蔵庫で保存しましょう。
味噌の保存方法
味噌の中の薄い紙は取らない方が良い!
味噌は空気に触れるだけで酸化するので、できるだけ空気を遮断するのが保存のポイント。
薄い紙1枚でも酸化を乾燥を防いでくれます。
味噌は使用後、ヘラやスプーンで表面を平らにして、薄い紙を密着させ、蓋をしましょう。
薄い紙をうっかり捨ててしまった場合、サランラップでもOKです。
手作り麦茶の保存方法
煮出した後、急速に冷やして冷蔵庫で保存するのが正解!
ゆっくり粗熱をとっている間に菌が増え続け、その状態で冷蔵庫へ入れても菌は増え続けるだけ。
手軽な水出しタイプは、煮出した場合より日持ちが悪いので、2日で飲みきるようにしましょう。
果物の保存方法
ももは冷蔵庫で保存すると水分が抜けて甘みが少なくなります。
ももはキッチンペーパーで包み、風通しの良い場所で常温で保存しましょう。
常温で保存したももは、食べる2~3時間前に冷蔵庫で冷やすと美味しく食べられます。
肉の保存方法
買ってきてそのまま冷蔵庫で保存したり、余った肉をトレーに入れラップをして冷蔵庫で保存したりするのはNG!
肉は空気に触れるとすぐに酸化し、傷みやすくなるので、とにかく空気に触れさせないことがポイント。
肉の表面をキッチンペーパーで拭いて、肉を1枚ずつ空気が入らないようにラップで包み、密閉袋に入れてチルド室で保存しましょう。
冷凍保存する場合、そのまま冷凍保存すると肉のうま味が減ってしまうので、一度氷水にくぐらせると長持ちして美味しく食べられます。
肉を氷水にくぐらせると、氷の膜ができて酸化や乾燥を防いでくれます。
氷水にさっとくぐらせて、水分を拭きとらずラップをして冷凍庫へ入れましょう。
野菜の保存方法
●かぼちゃ
丸ごとかぼちゃは、風通しの良い場所で2~3か月保存可能。
カットかぼちゃは、栄養が多い種の部分から傷んでくるので、種を取ってから、空気に触れないようにラップで覆って、野菜室で保存しましょう。
●レタス
レタスを包丁で切って保存すると、金属にあたった部分が変色して味も落ちます。
レタスを丸ごと買って全部食べない場合、外側から1枚ずつ手ではがして、残った部分を保存するようにしましょう。
残ったレタスを簡単に長持ちさせるには、レタスの芯に3~4本のつまようじを刺し、ポリ袋に入れて野菜室で保存すればOK!
レタスは収穫後も成長しようとしますが、新たなエネルギーを十分に作ることができないため、葉に残ったエネルギーをとってしまい傷みやすくなります。
レタスの芯につまようじを刺すことで、成長しようとする働きを弱めると考えられています。
その他の食品の保存方法
●梅干し
梅干しは塩分濃度をチェックし、18%以上であれば常温でOK。
低塩の場合や、はちみつなど塩以外の調味料が入っていれば、冷蔵庫で保存しましょう。
●はちみつ
はちみつは、基本的に腐らない食品なので、常温で保存するのが正解!
15℃以下に入れると結晶化し、冷蔵庫に入れると白く結晶化します。
●コーヒー豆
コーヒー豆は湿気やにおいを吸着してしまうので、1回使う分だけ密閉して、冷凍庫で保存しましょう。