卵の最適な保存方法や保存期間をご紹介します。
常温保存も可能ではありますが、卵の向きに注意して、冷蔵庫の奥でパックごとおいておくのがベストな保存方法です。
また、卵を冷凍して保存しておくと、長持ちするのはもちろん、黄身が濃厚になって美味しいというメリットもあります。
安売りのときにまとめ買いすることが多い卵を腐らせず長持ちさせるためには、保存方法を正しく理解しておくことが大切です。
(一部情報元:NHK「あさイチ」 2020年3月31日放映)
卵の保存方法 4つのポイント
卵は以下の4つのポイントを押さえて保存すると、卵が割れにくく、長持ちします。
以下の方法で保存すると2週間ほど保存が可能です。
- パックのまま保存する
- 卵のとがった方を下にして保存する
- 冷蔵庫の奥の方で保存する
- 卵は洗わないで保存する
パックのまま保存する
卵の殻にはサルモネラ菌が付いている場合があり、卵をパックから出して保存すると、サルモネラ菌が他の食品に移ってしまう可能性があります。
冷蔵庫本体に付いているプラスチック製のたまごポケットも同様で、サルモネラ菌が付いた卵を置くことで、たまごポケットにもサルモネラ菌が付き、新しく買った卵にサルモネラ菌が付着する可能性があります。
また、においの強い食品のにおいが卵に移る可能性もあります。
実は卵の殻には呼吸のために細かな穴がいくつも開いているため、その穴からにおいが移ってしまうことがあるのです。
産みたての卵の殻にはさまざまな雑菌がついていますが、徹底した消毒殺菌が行われているので、私たちの手元に届く卵にはほぼ雑菌は付いていません。
内閣府の食品安全委員会(2012年)によると、サルモネラ菌が付いている卵の割合は0.0029%、おおよそ10万個に3個だそうです。
もしサルモネラ菌がついていたとしても、増殖しなければ食べても食中毒にはなりません。
また、サルモネラ菌は10℃以下であればほとんど増殖せず、75℃以上で1分以上加熱すれば殺菌できます。
万が一、サルモネラ菌に感染すると半日~2日ほどの潜伏期間があり、その後、激しい腹痛、嘔吐、下痢、高熱など食中毒症状を引き起こします。
体力があまりない幼児や老人の場合、死亡する場合もあるので特に注意して下さい。
卵のとがった方を下にして保存する
卵はとがった方と丸い方と上下があり、保存する際は卵の向きも重要です。
卵はとがった方が硬くて強度があり、とがっている方を下にすると冷蔵庫の中で割れにくくなります。
また、丸い方には空気の層である「気室」があり、丸い方を上にしておくことで卵の中に新鮮な空気が送られて鮮度を長く保つことができます。
冷蔵庫の奥の方で保存する
冷蔵庫のドアについているたまごポケットで卵を保存している方も多いかと思います。
卵は温度変化に弱いので、冷蔵庫の開閉時に温度変化しやすいたまごポケットでの保存はオススメできません。
また、1日に何度も冷蔵庫を開閉する振動で卵が割れてしまう可能性があります。
冷蔵庫の奥の棚の方に置いておくと、温度変化や振動がないので安心です。
温度変化が少なく、風通しのよいところであれば、常温保存も可能です。
ただし、一度冷蔵庫で保存しておいた卵を常温保存するのは絶対にやめて下さい。
卵が腐り、食中毒になる危険性があります。
卵は洗わないで保存する
新鮮な卵は細菌から保護する役目のある「クチクラ層」で覆われているのですが、家庭で洗うとこのクチクラ層を洗い流してしまうことになり、逆に危険です。
収穫された卵は基本的に洗われていて清潔なので、家庭では卵を洗わないようにしましょう。
もし汚れが気になる時はキッチンペーパーなどで拭き取ってください。
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生卵とゆで卵、どちらが長持ちする?
- 生卵とゆで卵、どちらが長持ちする でしょうか?
-
正解は、生卵です。
火を通してあるゆで卵の方が日持ちしやすいイメージがありますよね・・・。
卵は茹でるとサルモネラの菌や卵に内側にある防御壁がなくなってしまうので、さまざまな微生物が侵入しやすい環境になります。
そのため、生たまごよりゆで卵の方が日持ちしにくいのです。
卵の賞味期限は生で食べられる期限です !
- 生卵は、賞味期限いっぱいまで保存可能
- ゆで卵は、茹でてから3日ほど保存可能
保存するなら「薄焼き卵」が便利
卵は調理してから保存することも可能ですが、冷凍すると水分が抜け、風味や食感がどうしても落ちてしまいます。
卵料理の中でも冷凍して美味しいのは「薄焼き卵」。
厚さも薄いので、冷凍したままカットすることができます。
薄焼き卵を冷凍しておくと、冷麺を作るときにすぐに錦糸卵が作れるのでとっても便利!
賞味期限内にどうしても卵が余ってしまって使い切れない場合、薄焼き卵にして冷凍保存しておくのも1つの方法です。
卵を冷凍保存する方法
卵は冷凍保存することもできます。
ただし、生卵のときと比べると、黄身がもっちりした食感に変わり、味も濃厚になるので、その点だけ注意が必要です。
やり方はとっても簡単です。
1、卵1個をラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍室に入れる。
2、24時間以上冷凍する。
冷凍卵は、卵かけご飯にしたり、目玉焼きや天ぷらにしても美味しいです。
卵は1日何個まで食べていい?
卵には1個あたり約220mgのコレステロールが含まれています。
- 健康な人・・・摂取量は定められていません
- 脂質異常症 ・・・ 1日に200mg未満に抑えるのが望ましい
健康な人は、コレステロールの摂取量はあまり気にしなくてよいとのことで、摂取量は定められていません。
1日に卵2個くらいなら毎日食べても大丈夫だそうです。
ただし、 脂質異常症の診断を受けている人は、1日に200mg未満に抑えるのが望ましいとのことで、2~3日に1個など医師と相談して食べるようにしてください。