いつもと同じように作ったけど、なぜか今日のカレーは水っぽくシャバシャバになってしまった・・・という経験はありませんか?
実は水っぽくなるのは重大な原因があったのです!
カレーが水っぽくなってしまった時の対処法をご紹介します。
カレールーを追加してもいいのですが、小麦粉とバターで作る「ブールマニエ」を入れることで、とろみはもちろんのこと、まろやかさが加わるのでオススメです。
(情報元:NHK「あさイチ」 2019年7月30日放映、 2020年5月12日放映 )
カレーが水っぽくなってしまう原因
カレールーを入れる時は、必ず火を止めてから入れることが大事です。
火を止めずに、熱々のままカレールーを入れると溶けなくてダマになってしまいます。
カレールーのとろみのもとである小麦粉は、70℃くらいの温度で一番溶けやすく、この状態だと水分が中へ入っていきやすいのでカレールーもよく溶けます。
しかし、高い温度だとカレールーの表面が一気に溶け、カレールーの表面が覆われてしまい、中に水分が入らなくなってしまいます。
その結果、ルーが溶けなくなり、水っぽい状態になります。
肉や野菜を煮込んだ後、数分冷ましてからカレールーを入れるときれいに溶けます。
カレーをもっとおいしくしようと思って、醤油、ハチミツなどの隠し味を仕上げとして入れている方も多いと思います。
ところが、この隠し味をカレーが仕上がる直前に入れてしまうと、隠し味の種類によってはカレーが水っぽくなってしまう可能性があります。
生醤油、はちみつ、みそなどの非加熱の発酵食品を入れてしまうと、それらに含まれている酵素「アミラーゼ」が、とろみのもとであるデンプンを分解します。
その結果シャバシャバのカレーになってしまうのです。
アミラーゼはちゃんと沸騰させることで、分解する力がなくなります。
隠し味を入れる場合、野菜を煮込むときに入れるようにしましょう。
また、味見に使ったスプーンをカレーに入れるのもダメです!
唾液にもアミラーゼが含まれるので、味見に使ったスプーンは洗ってからもう一度使うようにしましょう。
カレーが水っぽくなってしまった時の対処法
シャバシャバになってしまったカレーは、ただルーを追加するだけではとろみは復活しません!
カレーが水っぽくなってしまっている状態では、まだアミラーゼが働いていて、分解してしまうのです。
まずは焦げないように注意しながら沸騰させ、アミラーゼが分解する働きを止めます。
その後、とろみをつけるのに「カレールー」を追加しましょう。
オススメは小麦粉とバターで作る「ブールマニエ」を入れてとろみをつけること。
コクがアップします!
大さじ1ほど入れて、まだトロミが足りないようであればさらに大さじ1を足して下さい。
小麦粉とバターを1:1の割合で混ぜたらOK!