生たけのこは、春だけの季節限定の味。
旬の味を丸ごと1本調理していろいろな味を楽しむ前に絶対必要なことがアクを抜く「下処理」。
たけのこは、あく抜きが面倒・・・と思われがちですが、やってみれば思っていた以上に簡単にできます。
今回は、米ぬかなしで茹でる方法をご紹介します。
たけのこはエグみが出るので、そのまま皮つきで保存するのはNG!
新鮮なうちにすぐに茹でて下処理して下さい。
たけのこの栄養
たけのこのカロリーは、100gあたり26kcalと低カロリー。
栄養価は高くありませんが、食物繊維のセルロースが豊富で、たんぱく質・ビタミンB1・ビタミンB2・カリウムを含んでいます。
また、アミノ酸の一種であるグルタミン酸、チロシン、アスパラギン酸などうま味成分も含んでいます。
たけのこの種類と旬
3月中旬~5月頃に「孟宗竹(もうそうちく)」や「淡竹(はちく)」、5~6月頃に「真竹(まだけ)」や「根曲がり竹(ねまがりだけ)」が出回ります。
たけのこの新鮮な選び方
小ぶりで、ずっしりとしており、皮が淡黄色でツヤのよいものを選びましょう。
また、たけのこは鮮度が命なので、切り口をチェック!
変色していないもの、イボイボがないもの、みずみずしく白いもの、緑色より黄色っぽいものを選びましょう。
水煮たけのこの白い粉って何?
切り口に見られる白い粉はアクではなく、チロシンというアミノ酸の一種でうま味成分です。
チロシンを摂取すると脳内物質のドーパミンが増加して、気力がアップするという効果があるので、白い粉は洗い流さずそのまま食べましょう!
たけのこの茹で方
たけのこを茹でる際、スーパーで売っている米ぬかをわざわざ買う人も多いと思いますが、米ぬかがなくてもあく抜きは簡単にできます。
何であく抜きするかというと・・・「白米」なんです。
ちなみに、朝堀りたけのこは新鮮なので、米ぬかや白米を入れて茹でなくても、水から茹でるだけでOK!
1、たけのこは皮ごとキレイに洗い、長さの1/4くらいを目安に穂先を切り落とす。
根元の堅い部分に包丁の刃先を入れてから半分に切る。
皮をむいて茹でる場合は、根元の白い部分が見えるまで皮をむく。
根元に黒い斑点がある場合は、えぐみの原因になるので包丁でそぎ落とす。
2、深めの鍋に(1)のたけのこを入れて、かぶるくらいの水を注ぐ。
たけのこ3本(1500gくらいまで)に対し白米大さじ4ほどを加え、中火にかける。
煮立ったらアクを取り、ペーパータオルをかぶせて弱火で30~40分ほど茹でる。
米ぬかを使う場合、米ぬか1カップを鍋に加えて、たけのこと一緒に茹でる。
米のとぎ汁でもOK!
3、根元に竹串を刺して、スーッと通ったら火を止めて、さらにえぐみを取るためゆで汁につけたまま3~4時間おいて完全に冷ます。
一晩そのままゆで汁の中で放置してもOK!
たけのこの保存方法
1、たけのこをゆで汁から取り出して、水でよく洗う。
2、先端の皮をむいて、堅い部分は切り落とす。
3、すぐ使わない分は、保存容器に入れて、かぶるくらいの水を入れて冷蔵庫で保存する。
水は毎日取り替えましょう。
冷蔵庫で1週間ほど保存が可能です。
冷凍保存する場合
砂糖を振って冷凍
茹でたたけのこを適当な大きさに切って、保存袋に入れ、砂糖をまぶして冷凍庫へ。
たけのこ500gに対し、砂糖大さじ1が目安です。
1年ほど保存可能。
味付けして冷凍
茹でたたけのこをそのまま保存袋に入れて冷凍するのも可能ですが、軽く味付けをしておくと調理の際にとっても便利。
鍋にたけのこを入れてかぶるくらいの出汁を注ぎ、酒・みりん・醤油を少し入れて煮るだけでOK!
そのまま煮汁につけて冷まして、保存袋に入れて冷凍します。
使う分だけ取り出しサランラップをしたまま自然解凍か、500Wの電子レンジで100gあたり40~50秒加熱して半解凍し、調理します。
部位別のオススメ調理法
●穂先
風味豊かな穂先は、もっともやわらかいので、吸い物や酢の物・和え物に。
●中央部分
歯ごたえのある中央部分は、土佐煮などの煮物や炒め物に。
●根元
かたい根元は、小さく薄く切って炊き込みご飯に。