2017年3月6日のNHKあさイチは、キウイの新たな地平。
家庭でできるキウイの追熟方法、食べ頃をチェックする方法、スーパーで甘いキウイを見分ける方法、キウイのアレンジレシピなど、キウイを美味しく食べる方法が紹介されていました。
キウイを追熟させる究極の保存術
キウイは、木の上でも収穫したあとでも熟さないフルーツ。
買って、酸っぱい!という経験は1度や2度じゃないですよね・・・?
そして、甘いと思って食べていても「本当はもっと甘くなる」とのこと。
冷蔵庫で保存するのはダメです!
キウイが熟すのにはエチレンと温度、2つの条件が必要になります。
エチレンというのは果物が熟すときにみずから作り出し、それによって成熟をすすめるというガスの名前。
最近のキウイは出荷前に人為的にエチレンをキウイにかける「エチレン処理」をしているので、店頭に並ぶキウイは追熟が始まっていますが、それでもまだ熟し切っていない場合がほとんど。
そこで、家庭での温度管理で追熟をすすめる必要があります。
1、保湿するために、1個1個を新聞紙に包む。
2、追熟に必要なエチレンを逃がさないようにポリ袋に入れる。
3、この状態で常温で保存する。
食べ頃をチェックする方法
キウイは追熟していく中で、ヘタの周囲の部分が最も熟しにくく、最後に追熟されます。
なので、この部分のかたさを調べればOK!
やり方は、自分の鼻の頭をつまんでみて、その感触を覚えます。
このふっくら感と、キウイのヘタの周囲を押したときの感触が同じなら食べ頃です。
食べ頃は、鼻の頭(軟骨がない部分)と同じかたさ!
ビタミンCもアップします。
カタチによって甘さが違う
スーパーなどで売られているキウイをよく見ると、実は少しずつ形が違います。
その中には「キウイの長男」と呼ばれる、糖度が1度も高くなるような「お宝キウイ」があるとのこと。
そのお宝キウイの特徴は、平べったくなっていること。
キウイは枝に連なって実るときに、親である幹に近いものには多く栄養が行き届き、横に広がって平べったくなる傾向があります。
これを「キウイの長男」と呼ぶそうです。
タンパク質分解酵素「アクチニジン」
キウイには、タンパク質を分解する酵素「アクチニジン」という強力な酵素が備わっています。
潰したキウイを生ハムの上にかけて1時間放置すると、生ハムがとけるくらいドロドロに。
この酵素パワーを利用すると料理の幅がグンと広がります。
ポークソテーのキウイソースがけ
●材料(2人分)
・ポーク・・・2枚
・塩・・・適宜
・コショウ・・・少々
・キウイ・・・1個
・オリーブオイル・・・大さじ1
・粒マスタード・・・小さじ1
●作り方
1、キウイの皮をむく。
包丁がキウイの突起に当たるところで回すのがポイント。
2、ポークの両面をキウイの実が残っている方を使って片面30秒くらいマッサージする。
3、ポークに塩、コショウをして、熱したフライパンにオリーブオイルを入れ両面中火で5分焼く。
4、キウイの実を袋に入れて手で潰す。
その後、容器にあけて粒マスタードをよく混ぜる。
5、焼き上がったポークに、キウイソースをかければ出来上がり!
キウイで作るドレッシング
材料を混ぜるだけで、いろんなキウイのドレッシングが楽しめます。
●イタリアンキウイドレッシング
・潰したキウイ・・・1個
・粒マスタード・・・小さじ1
・塩・・・小さじ1/4
・コショウ・・・適宜
・オリーブオイル・・・大さじ1
●和風キウイドレッシング
・キウイ・・・1個
・みそ・・・大さじ1
・しょうが微じん切り・・・小1/2(5g)
・サラダ油・・・大さじ1
●中華風キウイドレッシング
・キウイ・・・1個
・しょうゆ・・・大さじ1
・ゴマ・・・小さじ1
・ごま油・・・大さじ1
キウイのイタリア風ちらしずし
キウイの酢飯はビタミンCたっぷりで、砂糖を使っていないので低カロリー。
●材料(2人分)
・ごはん・・・400g
・キウイ・・・1個
・卵・・・1個
・塩・・・小さじ1/3
・砂糖・・・大さじ1
・生ハム・・・5枚
・ごま・・・小さじ1
・粉チーズ・・・大さじ1
・黒コショウ・・・少々
●作り方
1、キウイはキレイに洗い、皮をむいて5mm角に切る。
2、ボウルに卵、砂糖、塩少々、(1)のキウイを入れて、しっかりと混ぜる。
フライパンに入れて、弱火でそぼろ状(いり卵)にする。
キウイの分解酵素でいり卵がフワフワになる。
3、温かいごはんに残りのキウイと塩を入れて、よく混ぜてあら熱をとる。
4、生ハムは半分に切る。
5、器にキウイ酢飯を広げ、いり卵、生ハムを飾りつける。
6、粉チーズ、ごま、黒コショウを振りかけたら出来上がり!