2015年7月14日のNHKあさイチは、エゴマ油特集。
エゴマ油の絞りカスパウダーや、エゴマの葉っぱについて紹介
されていました。
エゴマは胡麻と勘違いされることも多いですが、エゴマはシソ科の植物で、
福島では「じゅうねん」とも呼ばれているそう。
5月29日に大地真央さんがあさイチで、手作りスムージーを飲んで
いるとおっしゃっていましたが、このスムージーに欠かせないのが
「エゴマ油」。
スムージーにエゴマオイルをタラッとかけて飲んでいるとのこと。
エゴマ油には、ゴマ油やオリーブオイルに比べて、α-リノレン酸が
60%も含まれています。
●大地真央さんの手作りスムージーの材料
・オレンジ
・グレープフルーツ
・いちご
・ブルーベリー
・バナナ
・小松菜
・にんじん
・りんご
・ベリー酢
・豆乳
エゴマ油の効果・効能
エゴマ油のα-リノレン酸を摂取すると、肝臓でDHAやEPAに変わり、血管を
強くしてしなやかにしてくれる効果があります。
血管が強くてしなやかになることで脳細胞が活性化します。
α-リノレン酸が豊富なため、美肌効果にも注目されています。
また、アメリカ政府は、α-リノレン酸を多く含んだエゴマ油は、
心臓疾患を減らすためにもっと摂取すべきと発表するほど、
健康にも効果が認められています。
うつ病にも効果的だそう。
「ばい煎」と「生しぼり」のエゴマ
エゴマ油は、生をそのまま絞った「生しぼり」と、実を香ばしくいったあと
に油を絞る「ばい煎」の2種類があります。
エゴマの普及促進を目指して活動する「日本エゴマの会・ふくしま」の
渡部芳男さん・章子さんご夫妻が、エゴマ油のおいしい使い方を教えて
くれました。
「生しぼり」エゴマ油
生しぼりはクセがないので、素材の味を引き立てコクを与えてくれるそう。
大根おろしに生しぼりのゴマ油を入れて食べると、辛さがマイルドになり
おいしさがアップ。
サラダのドレッシングにも使えます。
また、スーパーで売れ残った脂気が足りない刺身も、生しぼりのエゴマ油を
しょうゆに混ぜてから食べるだけでしっとりして、コクが生まれ、おいしく
なります。
「ばい煎」エゴマ油
今までごま油だったところを、ばい煎ごま油に替えると、より栄養がとれるし、
調味料の一種として使えるそう。
ばい煎ごま油を使っての煮物がオススメ。
火を止めたあと、最後に一垂らし回し入れるだけで効果抜群!
香ばしさが引き立ちおいしくなるとのこと。
でも、エゴマ油は酸化しやすいので、高温で調理する炒め物や揚げ物には
向いていないのでは?
エゴマ油の主成分であるα-リノレン酸は熱に弱いが、100℃までの熱だと
ほぼ変質しないそう。
水分を含む煮物は100℃を超えることが少ないため、酸化しにくいのです。
さらに、エゴマ油を入れ、すぐ盛りつける方法は、香りも飛ばないため、
香りつけの面でも効果的とのことでした。
エゴマの絞りカスのパウダー
エゴマ油は値段の高さがネックですが、「エゴマの絞りカスのパウダー」は
200円前後で売られていて、とても人気があるとのこと。
エゴマの絞りカスのパウダーとは、エゴマ油のしぼりカス。
油を絞るたび機械から大量に出るしぼりカス。
これを乾燥させ、粉状にして販売したところ大人気に!
エゴマの実の部分のうち、2/3はエゴマ油になりますが、3/1は絞りカスに
残されていて、油だけでなく、ミネラル、食物繊維も豊富とのこと。
福島では、圧力をかけて搾るという「圧搾法」だからこそ、絞りカスにたくさんの
油が残るというワケなのです。
さらに、冷凍保存しても、エゴマ油の主成分であるα-リノレン酸の値は、
ほぼ変わりません。
ジャガイモの煮っ転がし レシピ
●材料(4人分)
・ジャガイモの小イモ・・・1kg
・みそ・・・100g
・砂糖・・・100g
・パウダー・・・50g
・しょう油、みりん、酒、粉末ダシのもと・・・少量
・油・・・200g
●作り方
1、鍋に油を入れ、すぐにジャガイモを入れ、柔らかくなるまで煮る。
2、ジャガイモと油以外の調味料を混ぜておく。
3、ジャガイモが柔らかくなったら、(2)の調味料を入れて、
鍋を動かしながら煮ていく。
エゴマの葉っぱ活用術
スーパーの店頭でも大葉とともに並んでいるエゴマの葉っぱ。
体内で糖の吸収を抑える効果がある「ロズマリン酸」という成分が多く
含まれていて、血糖値が高い人などに嬉しい効果。
その含有量は、大葉などと比べても、エゴマの葉っぱには特に豊富に
多く含まれています。
食べ物を食べると「アミラーゼ」という酵素が出てきますが、ロズマリン酸
はアミラーゼの働きを弱めてしまうので、炭水化物をとっても分解せず、
大腸へ流れていくので吸収しません。
食事の前半や、野菜と根菜類を一緒に摂ることで、食後の血糖値の上昇
を抑えてくれるとのこと。
このエゴマの葉っぱを昔から愛用していたのが、湯野上温泉で有名な
福島県下郷町。
地元の旅館では、エゴマの葉っぱを大量に塩漬けにしていて、それを使い
「葉っぱの焼きおにぎり」を作り、人気を集めているそう。
ご飯にもエゴマの実を混ぜるので、プチプチとした食感も楽しめます。
また町には、エゴマの葉っぱを使ったすしを出す店もあります。
そんなエゴマの葉っぱを使った「千切り」、「からしみそ揚げ」のレシピを
教えてくれました。
教えてくれたのは、地元のエゴマ農家の玉川忠子さん。
エゴマの葉っぱ千切り レシピ
●材料
・エゴマの葉っぱ
・しょう油
●作り方
1、葉っぱを千切りにして、しょう油をかける。
2、ごはんにかける。
エゴマの葉っぱ からしみそ揚げ
●材料(3~4人分)
・葉っぱ・・・15枚
・みそ・・・90g
・砂糖・・・50g
・たかのつめ・・・1本
・小麦粉・・・大さじ2
●作り方
1、上記の、葉っぱ以外の材料を錬る。
2、錬った材料を葉っぱで巻き、2つおりにする。
3、葉が開かないようにつまようじで止めて、素揚げする。