2016年8月2日のNHKあさイチスゴ技Ｑは、アボカド使いこなし術。
アボカドは、「森のバター」「食べる美容液」などと言われ、良質な脂質に加え、紫外線から肌を守るビタミンＥや、熱中症予防などの効果も期待できるカリウムがたっぷり含まれる、実は夏向きのスーパーフード！
達人が教える失敗しない選び方のスゴ技から、アボカド料理のバリエーション、そして栄養価をさらにアップするレシピが紹介されていました。
失敗しない！アボカドの選び方
アボカドは、色・感触・そして「ヘタ」の部分を確かめる！
アボカドを軽く持って１周回してみて、全体が均等にやわらかい感じのものがオススメです。
熟しているアボカドは黒くなっていて、全体的に触ってみると手に吸い付くような感触があるそう。
さらに、注目するのは「ヘタ」の部分。
アボカドは熟してくるとヘタが沈んでいく性質があるので、「ヘタと実の間に少し隙間があるもの」は熟している証拠なので、選ぶ基準にするといいとのこと。
ヘタが取れてしまっているもの＆一部が柔らかいものはどうなの？
ヘタは、店頭に並べる際などに取れてしまうこともありますが、中にはヘタの取れた部分が黒ずんでしまっているものもあります。
そういうものは、ヘタから菌が入って、中まで黒くなっていることもあるので要注意。
また一部が極端に柔らかくなっているものも、傷んでいる可能性が高いので避けた方がいいそう。
都内のスーパー１５社に確認したところ、購入したアボカドが傷んでいた場合は、翌日くらいまでならレシートと現品を確認の上、返品・交換に応じてもらえるとのことです。
アボカドがまだ硬かった！そんなときの料理法
アボカド料理専門店のオーナーシェフ・宮城尚史さんが、硬いアボカドをおいしく食べる方法を教えてくれました。
硬く熟していないアボカドは、「加熱」をすることがおすすめだそう。
もちろん炒めてもおいしいのですが、宮城さんのオススメは揚げること！
また、暑い夏に揚げ物はちょっと･･･という方は、電子レンジとオーブントースターで簡単にできるレシピを参考にして下さい。
アボカドのフリット
ホクホクとした食感が新しい！
●材料（２人分）
・アボカド・・・1/2コ
・小麦粉・・・適量
・ビール・・・適量
・塩・・・少々
・油・・・適量
●作り方
１、ボウルに小麦粉とビールを１対１の割合で入れて混ぜる。
２、（１）にスライスしたアボカドをくぐらせ、160℃に熱した油で１分間ほど揚げる。
３、皿に盛り、塩をふったら出来上がり！
アボカドと豆腐のジェノベーゼチーズ焼き
豆腐とアボカド、２つの違った食感が楽しい！
●材料（１人分）
・アボカド・・・1/4コ
・絹ごし豆腐・・・1/6丁
・ジェノベーゼペースト・・・適量（※市販のものでよい）
・ピザ用チーズ・・・適量
・ミニトマト・・・２コ
・チャービル・・・適量
●作り方
１、豆腐は３等分に切り、ミニトマトは４等分に切る。
アボカドはスライスする。
２、耐熱皿に（１）のアボカドと豆腐を交互に並べ、ジェノベーゼソースをかけ、チーズをちらし、トマトをのせる。
３、電子レンジで２分間加熱し、そのあとオーブントースターで約３分加熱する。
焦げ目がついたら出来上がり！
硬いアボカドを家庭で上手に熟させるためには？
まだ青いアボカドをバナナと一緒に紙袋に１～２日入れて置くと、バナナから出るエチレン（成長ホルモン）がきっかけとなり、アボカド自身もエチレンを出し始めるので、早く熟すことができます。
このとき、紙袋に入れておくと、果実の呼吸による二酸化炭素は適当に逃げ、エチレン濃度が適宜高まるので、効果的だそう！
密閉袋やラップに包むと、二酸化炭素が中に充満して、エチレンの発生が抑えられてしまいます。
室温15℃～27℃ほどで、直射日光に当てないのも追熟するポイント！
保存は冷蔵庫の野菜室（4℃以下はNG）がベスト！
4℃以下だと、低温障害を起こしてしまうので要注意。
アボカドを変色させずに保存するには？
使い切れずに残ったアボカドって、黒く変色してしまうことがありますよね・・・。
アボカドは、カットしたタマネギと保存すること！
タマネギに含まれている硫黄成分が、アボカドの変色を押さえる働きをします。
塩水につけたもの、オリーブオイルをぬったもの、とうがらしと一緒に保存したものは、２日で色が黒くなってしまったのに対し、タマネギと保存したものは、２日たっても白さを保っていました。
アボカドの栄養
アボカドの脂肪分のほとんどが良質のオレイン酸。
悪玉コレステロールを減らしてくれたり、血液をサラサラにしてくれたりする効果が期待できます。
さらにアボカドには、紫外線から肌を守るビタミンＥ、汗で失われがちなカリウムも豊富に含まれています。
アボカドは、たくさんの栄養素がある「スーパーフルーツ」ですが、アボカドにも足りない栄養素があります。
それが、たんぱく質！
たんぱく質を含む「さけ」などと合わせるといいそうです。
アボカドとサーモンのクリームパスタ
生クリームを使わず、アボカドと豆乳で作る冷製パスタ。
●材料（２人分）
・スパゲッティ・・・180g
【Ａ】
・アボカド・・・1/2コ（可食部70～80g）
・豆乳（無調整）・・・200ml
・レモン汁・・・小さじ１
・青じそ・・・４枚
・スモークサーモン・・・８～１０枚（100g）
・塩・・・小さじ1/4
・こしょう・・・適量
・粗びきこしょう・・・適量
・青じそ（飾り用）・・・２枚
・レモン（飾り用）・・・適量
●作り方
１、鍋に湯を沸かして１％の塩を加え（分量外）、表示よりも１分間ほど長くゆでる。氷水にとってめんを冷やす。
２、【Ａ】の材料をミキサーにいれてなめらかになるまで混ぜる。
そのあとcm幅に切ったサーモンを加えて混ぜる。
３、水けをよく切ったパスタを加えて絡めあえ、塩・こしょうで味を整える。
４、お皿に盛りつけ、ちぎった青じそ、そして、お好みで粗びきこしょうをふり、レモンを飾る。
アボカドティラミス
卵や生クリームの代わりにアボカドを代用したヘルシースイーツ。
●材料（４人分/400mlの容器１台）
・アボカド・・・１個（可食部150g）
【Ａ】
・マスカルポーネチーズ・・・150g
・はちみつ・・・大さじ２
【Ｂ】
・インスタントコーヒー（粉末）・・・小さじ２
・湯・・・50ml
・ラムエッセンス（ラム酒）・・・数滴
・フィンガービスケット・・・１６本
・ココアパウダー・・・適量
●作り方
１、バットにフィンガービスケットを並べる。
【Ｂ】を合わせてスプーンでかけ、しみ込ませる。
２、アボカドを【Ａ】とともにフードプロセッサーに入れて、なめらかになるまで混ぜ合わせる。
３、ビスケットとアボカドクリームを交互に重ね、ココアパウダーをふって、冷蔵庫で冷やす。
