「腸は第二の脳」と呼ばれているほどとても繊細な臓器。
腸が乱れてしまうと痩せにくい体質になり、太りやすくなります。
腸は、私たちが口から食べた物の栄養を吸収して、老廃物を排出するとても重要な働きをしていますが、食べすぎたり、インスタント食品ばかり食べて栄養が偏ると、消化や分解に時間がかかってしまって、腸は休む暇がなくなってしまいます。
つまり、腸が疲れてしまうと動きが鈍くなってしまい、老廃物が排出されず、腸に「生ゴミ」がどんどん溜まってしまうという状態になるのです。
食べすぎで常に食べ物が腸を通過していたり、よく噛まずに飲み込むと、腸の仕事量が増えすぎて消化・吸収・排泄が滞りがちに。
その結果、腸の中に老廃物が溜まり、代謝が鈍くなる=太りやすくなる、というわけです。
また、腸の動きが鈍くなると水分の吸収や腸周辺のリンパの流れが滞りがちになります。
水分や老廃物を体外に運ぶ役割のリンパの流れが悪くなると、おなか全体がむくんで、さらに腸の動きが鈍くなる・・・という悪循環に陥ることに。
むくみやすくなる=太りやすくなる、というわけです。
健康できれいな腸は、37~38度と体温よりも少し高めで温かく、おもちのようなやわらかさがあります。
腸はよく動くことで熱を生み出していますが、腸の動きが鈍ると熱を生み出さなくなって、腸自体が冷えて硬くなり、機能も低下。
その結果、冷たい血液が全身を巡ることになるので冷え体質になります。
冷え症になって代謝も低下する=太りやすくなる、というわけです。
腸は第二の脳と呼ばれているくらい、生活環境の変化や些細なストレスで乱れてしまうとても繊細な臓器。
健康的な生活習慣や食生活を送っていても、乱れるときはいとも簡単に乱れてしまいます。
旅行に行くと便秘になる、緊張するとおなかが痛くなる・・・などは、腸が乱れている証拠です。
腸は自律神経、特にリラックスしているときに優位に働き、腸のぜん動運動を促す副交感神経と深い関係があり、この副交感神経が優位に働かないと腸の中の血流も低下。
その結果、腸内環境も悪化し、便秘を招くという悪循環に陥ります。
便秘が慢性化すると腸の中に便が長くとどまり、腐敗して悪玉菌が増加し、腸の中で発生した有毒物質が腸壁から流れ出て、汚い血液が全身を巡ることになります。
また、腸の中に溜まった老廃物から有害な物質が血液へと流れていきますが、浸透圧の関係で細胞には取り込まれず、皮下脂肪や内臓脂肪となって蓄積されます。
脂肪が蓄積される=太りやすくなる、というわけです。
また、腸が乱れると、太りやすくなるだけではなく、血の巡りも悪くなるので、肌や髪も荒れ気味になります。
つまり、腸が乱れることは、ダイエットにも美容にも良くないことだらけなのです。